« 「かもめ食堂」と「バーバー吉野」 | メイン | 「雪舟からポロックまで」ブリヂストン美術館 »
2006年05月27日
ガラスの仮面、完全ノベライズ!?「チョコレートコスモス」恩田陸
今回は恩田陸の長編小説「チョコレートコスモス」をご紹介します。
人気作家の恩田陸、実は私、読むのはこれが初めてです。
子役の頃から演技力に定評があって、今一番注目の若手女優である“東響子”と、大学に入ってから演劇を始め、だれに指導されるわけでもなく天才的な演技を見せる“佐々木飛鳥”。この若い女優二人が主人公の演劇ドラマです。
1人が芸能一家に育ったサラブレッド、もう1人が演技経験はほとんどない天才少女……といえばもうやっぱりだれでも「ガラスの仮面」を思い出さずにはいられないわけで。ガラスの仮面でいうと、響子が姫川亜弓で飛鳥が北島マヤに当たります。漫画「ガラスの仮面」を小説にした……といったら作者に怒られそうですが、ガラスの仮面のノベライズ、といってまずければ、シチュエーションを借りて小説化といえばいいのでしょうか。
マンガと一番違うのは、「どうして飛鳥は天才的な演技ができるのか?」の理由付けがしっかり語られているところ。ガラスの仮面では「だってマヤちゃんは天才だから」という理由ですべての奇跡が突破されていましたが(いや、あれはあれで好きなんだけど)、さすがにこれは小説なので、そこのところの理由付けにたっぷりページが割いてあり、納得させられてしまいます。
けっこう長い小説なんですが、すっごく面白いです。ガラスの仮面が好きな人なら、読み出したら止まらないはず。かくいう私もそのクチで、本をカバンに入れて、買い物に行こうと出かけたところ、本の続きがきになって喫茶店に入り、買い物するのをやめて読みふけったくらい(笑)。ぐいぐい引き込まれて、1日で読み切っちゃいました。うう~、続編が読みたいよ~(いえ、話はちゃんと完結してるんですけども)。
ところで最初に書いたとおり、東響子は芸能一家に育ったサラブレッドなわけですが、本書には従姉妹でやはり若手女優の「宗像葉月」というキャラクターが登場します。この葉月は“最近めきめき力をつけてきた実力派”という設定で、ストーリーに絡んできて面白いんですが、これを読んでいて思わず連想したのが「葉月=寺島しのぶ」。もちろん、「東響子=松たか子」です。でも、飛鳥が誰になるのかは思いつかなかったんだよなあ……。
と、そんなわけで「チョコレートコスモス」、ガラスの仮面が好きだった方には超オススメです。読んでみて&感想教えてくださいまし。
=======================================================================
【お願い】迷惑コメントが多すぎてサーバーに負荷をかけてしまうため、
現在コメント受付を停止しています。コメントを下さる方は、お手数ですが
BBSに書き込んでいただけますか?
よろしくおねがいいたします!(トラックバックは従来通り受けつけています)
投稿者 ayano : 2006年05月27日 23:30
Trackback Pings
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.ayanosuke.net/mt/mt-tb.cgi/748
このリストは、次のエントリーを参照しています: ガラスの仮面、完全ノベライズ!?「チョコレートコスモス」恩田陸:
» チョコレートコスモス [恩田陸] from + ChiekoaLibrary +
チョコレートコスモス恩田 陸 毎日新聞社 2006-03-15
無名の学生劇団に入団した、一人の少女・佐々木飛鳥。演技経験などない、まったくの素人の彼... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年06月14日 17:42
» チョコレートコスモス*恩田陸 from +++ こんな一冊 +++
☆☆☆☆・
チョコレートコスモス恩田 陸 (2006/03/15)毎日新聞社 この商品の詳細を見る
「まだそっち側に行ってはいけない。そっち側に行っ... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年06月14日 17:54
» 恩田陸「チョコレートコスモス」 from 徒然読書感想記
恩田陸「チョコレートコスモス」2006/毎日新聞社
厚い本なんですが面白く読めてしまいました。むしろ、こんなに読み進めているのに最後どうなるかわか... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年06月19日 23:31
