2007年04月26日
粋のない下町にて その2
タコちゃんと行った謎の会合、2回目。1回目についてはこちらを見てね。今回のメンバーは、前回と同じくタコちゃん、morioさん、ワタシと、あとタコちゃんの弟さん。
今回の舞台は東京・三河島。三河島は東京でも有数のコリアンタウンで、駅を降りるとほとんどの看板がハングル文字だったり。しかし三河島といって分かる人が何割いるのだろう……そして、降りたことがある人がさらに何割いるのだろう……と思いつつ書く。前に千駄木に住んでたころ、苺屋のケーキを買いに日暮里から何度か歩いたなあ。でも、最近私が三河島に行った用事は2回連続で「山田屋」。今回も山田屋のお話。
※ちなみに三河島は、日暮里から歩いてもそんなに遠くないところ。常磐線でいくと日暮里-三河島-南千住-北千住、という順番です。

前振りが長くなったけど、そんなこんなで三河島の名店「山田屋」のホルモン。以前にも書いたとおり、むちゃくちゃおいしい。普段あまりホルモン・モツ類を食べる機会がないんだけど(好きなんだけどね)、ここにくるといろいろ食べちゃいます。生で食べるメニューもいろいろあって、しかもそれがどれも旨い!
今回の会合のテーマは「東東京から東京から考える」。“から”が2回続くのは変じゃない? と思うのが普通のセンスだと思うけど、これでいいんです。というのは、お題が↓だから。
日本放送出版協会 (2007/01)
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東京「について」考える、ではなくて、東京「から」考える、なところがこの本のポイント。東浩紀と北田暁大は二人とも71年生まれの団塊ジュニア世代。青葉台という東京の西側の住宅地に育ち、渋谷に通っていた東浩紀と、藤沢で育ち、その後上福岡、柏、町屋などに住んだ北田暁大の見た東京の風景を通して、さまざまなテーマについて話し合う。
住んだことがある方なら分かると思うけど、東京というのは、そこそこの規模を持ったエリアが積み重なってできた、巨大なモザイク都市なんですよね。一言で「東京」といっても、例えば浅草と新宿と渋谷と品川と下北沢と中野と吉祥寺と中目黒と八王子じゃまるで違う街。どこで住んだか、過ごしたかによって、その人の東京観はまるで違うはず。
1.渋谷から都市を考える
2.青葉台から郊外を考える
3.足立区から格差を考える
4.池袋から個性を考える
5.東京からネイションを考える
……という章立てを読んでもどんな内容なのかはよく分からないと思うので、いくつかキーワードを挙げておくと、「都市のセキュリティ」「ジャスコ化/国道16号線化」「ジャスコ-TSUTAYA的空間」「青葉台的イメージ」「中央線的サブカルチャー」「下北沢再開発問題」「渋谷はロールプレイングゲーム的」「共同幻想」「都市のディズニーランド化」「格差問題」といったところかなあ。
今回の会合は、この本をテキストにして東京について語ろう、という趣旨だったんだけど、morioさんは大阪の人(今は東京暮らしだけど、東京と呼ぶにはちょっと抵抗を感じる、かなり端っこのしばしば神奈川と一緒にされるエリアにお住まい)だし、私とタコbros.はバリバリの東東京出身者だしで、相当偏った展開になってしまった。ホントはそれこそ中央線沿線とか東急沿線とかに住んでいる人を交えて、いろんな角度から話し合うべき話題だったと思うんだけど(苦笑)
参考リンク:
タコ壺:“「東京から考える」から東京から考え中”/“ノーフューチャーな東京僻地にて”
東京たるび:“東京から考える会”
「東京から考える」は相当面白い本だし(テンポが良くてサクサク読める)、さまざまな話題に言及していて、「これを読んだ人同士で話し合いたくなる」という魅力の詰まった本だった。去年ネットで話題になった「子猫殺し」とか、三浦展の「ファスト風土」なんかの話題も出てきてたなあ。上で挙げたキーワードに反応した方には、ぜひぜひ一読をオススメ。読んで面白ければきっと東京について話し合いたくなると思うので、そしたらまた、どこかで会合をひらきましょ……ダメ?(笑)
追記:私とタコちゃんはモノの感じ方や考え方が非常に似ているという意識があるんだけど、この日めずらしく“違うところ”を発見。私は東京に関する話題の雑誌といえば断然「散達」を愛してるのだが、タコちゃんは「東京人」派だった! 「男性の好み」だけかと思ったらこんなところにも違いがあったのね~(笑)
山田屋
荒川区東日暮里3-18-10 TEL:03-3807-6787
営業時間:17:00-22:00、定休:月曜・第3火曜
投稿者 ayano : 23:59 | コメント (3) | トラックバック
2007年04月23日
粋のない下町にて その1
この1ヶ月半の間に、タコちゃんと謎の会合を3回行った。共通していたのは、「ゆるいテーマがあること」「旨いモノを食べること」そして、「関西出身で東京に住んでいる年上の男性を一人混ぜること」。
3回の会合のうち、最初の2回のゲスト(?)はmorioセンセだった。関西出身で東京に単身赴任中のmorioセンセに、東京の街をご紹介する……という感じの展開になったのだが、紹介する町がかなり偏ってしまった。
1回目は「蒲田」。2回目が「三河島」。……どちらも、東京以外に住んでいる人が、「東京」といってまず想像することがない町ばかりだ。ちなみに、タコちゃんと私は共に東東京の生まれ&育ち。我々二人の“東京観”は非常に似ていて、そして偏っている(笑)
●ROUND1:蒲田で新書のデザインを考える
そんなわけで、会合1回目は蒲田「歓迎(ホアンヨン)」で餃子を食べながら、昨今の新書のデザインについて話をした。共通した問題意識としては、
・講談社現代新書のデザインは、リニューアルして悪くなった
・新潮新書のデザインは店頭で見かけて手に取る気にならない
といったあたり。
…なんて書くと餃子を食べながら新書のデザインについて話しまくったみたいだけど、実は事前にタコちゃんのblogで3人の感想はほとんど一致していることは分かっていて、基本的にはその共通認識を再確認する場になっていた(つまり、そんなに新書については話し合っていない 笑)。
ちなみに、講談社現代新書のリニューアルについては、タコちゃんが紹介していた一連のこの記事がとても興味深い(そして寂しい)のでここにてリンク。あと、そもそものタコ壺エントリにもリンクしておこう。
もう一つ印象的だったのが、morioさんが蒲田を評して言った言葉だった。
morioさん曰く、蒲田は「粋のない下町」、「エロのない十三」だと……(苦笑)
さらにはタコちゃんの愛する北千住の町も粋のない下町だ、ということになり、同じく粋のない下町だと思われる亀戸で育った私と二人して苦笑するしかなかった。
なお、蒲田を粋のない下町だと評したのは、映画「やわらかい生活」であり、その原作の「イッツ・オンリー・トーク」らしい。蒲田といったら「蒲田行進曲」かと思っていたけれど、思わぬところで舞台になっている町なのね、と知った。なおその話については、morioセンセの日記が詳しいので、そちらをどうぞ。
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投稿者 ayano : 23:59 | コメント (2) | トラックバック
2006年09月20日
三の丸尚蔵館「花鳥-愛でる心、彩る技<若冲を中心に>」@第5期
見に行ってから随分と時間が経ってしまったのですが、皇居三の丸尚蔵館で行われていた「花鳥―愛でる心、彩る技〈若冲を中心に〉展」の最終期、第5期を見てきました。
思えば今年の夏、私の中で一番盛り上がっていたのが伊藤若冲と、そこから興味を持った琳派の画家達。今まで日本画に全然興味がなかったのに、不思議なものです。それくらい、興味の入り口として若冲さんが素晴らしかったってことなんだろうなあ。だって若冲さんの絵、「日本画=掛け軸に墨で描かれたもの、わびさびな感じ」という先入観をぶっとばしてあまりあるくらいエネルギーに満ちているもの。これが江戸時代に描かれたのか!と思うと体が震えます、ホントに。
さてそんな若冲さんの「動植綵絵」全30幅を6幅ずつ展示しているこの企画。ついに最後の6枚となったのですが、一番気に入ったのが「紅葉小禽図」。何とも不思議な絵なんですよ。

図版で見たときはそれほど印象がなかったんですが、実物は見飽きない絵。最後の最後にこの絵を持ってきた学芸員さんのセンスには脱帽です。一見、ただ赤いばっかりかと思ったもみじの葉は、実はかなりさまざまな色に塗り分けられていて、かなり複雑かつ美しい。
動植綵絵の他の絵に比べると構図的にはシンプル……と言いたいのだけれど、真ん中のくるっと輪っかになった枝。ありえない形で、見ている者をものすごく落ち着かない気持ちにさせるのです。この“そこはかとなくヘン”な感じがたまらなくて、若冲さんの絵は何度も見たくなるんだよなあ……。
ちなみにこの小鳥さんは、平成10年に国際文通週間の記念切手になってるんですよね。動植綵絵から3種類、鳥の部分をアップで切り出して切手に使っています。「紅葉小禽図」が90円、「雪中鴛鴦図」が110円、「芍薬郡蝶図」が130円。雪中鴛鴦図は、若冲さんの絵で最初に衝撃を受けた絵なので、これが選ばれているっていうのが個人的には妙に嬉しい気持ち。
さて、今回の目玉は多分、お魚シリーズ。「群魚図<蛸>」「群魚図<鯛>」が出ています。親蛸の足にくるりんと子ダコがからみついてくっついているのがなんともキュート。若冲さんの絵にしては素直に描いている印象ですが、それでもどこかで変な部分(よく言えば遊び心)を忘れないのね、なんて思ってしまいました。ウロコなどの描きこみぶりはさすが若冲、という感じなのだけれど、やはり鶏を始めとする馴染みの動物に比べると、若冲さんにとってはあまり魚って馴染みがなかったんだろうなあと思ってしまいます。構図的にも、かなり素直(=ひねってない)だし。
残り3点は「芙蓉双鶏図」「老松孔雀図」「薔薇小禽図」。芙蓉双鶏図で「やっぱり若冲さんの描く鶏はひと味違う。実物よりもリアルだ」と思い、老松孔雀図で「ああ、鳥の羽の白さがすばらしい。どんな絵の具を使ったら、そしてどんな技術を使ったらこんな色が出せるんだろう」とつぶやきました。
薔薇小禽図は“綺麗”と“グロい”のきわどいところを行く作品。たくさんの薔薇が咲いていて、そこに小鳥がいる絵なのだけれど、見ているうちにだんだん、薔薇が気持ち悪く見えてくるのです。花の咲く方向も、みっちりとした咲き具合もなんだかヘン。しかも花がだんだん、生き物の眼に見えてくる……うう、気持ち悪いよう。
一回に6枚ずつ、5期に渡って展示された動植綵絵。かなり長い期間若冲に思いを馳せることになりました。
そのおかげで今年の夏は何冊か伊藤若冲関連本を読んだんですが、私が読んだ中でどれか1冊オススメするとしたらコレかな。若いころから順に作品を紹介し、彼の生涯や人間関係についても絵に絡めて解説してくれるわかりやすーい本です。彼の描いた絵をバランスよく紹介していますが、特に動植綵絵にページを割いて、大きく載せてくれているのもうれしい!若冲という名前を初めて聞いた人でも、すいすいと読めるのではないでしょうか。
書き忘れてしまいましたが、第5期で展示されていた若冲以外の絵で、もっとも目立っていたのが円山応挙の孔雀の絵。ホントに大きな、堂々たる大作です。雄雌一対の孔雀の絵なんですが、これを再構成し、孔雀1羽の絵として描いたのが、上野のプライスコレクションに出ていた長沢芦雪の「牡丹孔雀図屏風」。あの絵を思い出しながら応挙の孔雀を眺めていました。ああー、これが出ることは分かってたんだから、上野で買った図版を持ってくればよかったよ…とちょっと後悔。
そんなわけで、伊藤若冲「動植綵絵」を6幅ずつ5期に分けて堪能しましょう、という若冲マラソンもこれで最終回。ほんっとに良い企画でした。上にも書いたけれど、この企画のおかげで日本画に出会えたといっても過言ではないもの。
来年は、動植綵絵30幅が京都の相国寺へ里帰りし(動植綵絵は、相国寺が皇室に献上したものなのです)、釈迦三尊像と一緒に飾られるという見逃せないイベントがあります。行くぞ、京都へ♪
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2006年08月09日
料理通信9月号、ケーキ好きさんは必見です!
焼き鳥好きの私。電車の中吊りで見かけたdancyuの特集が「焼き鳥&冷やし麺」だったため、書店に立ち寄って久しぶりにdancyuを買いに行くことにしました。dancyuを手に取ろうとして、目にとまったのが、隣に積まれていた「料理通信」という雑誌。

特集タイトルは「世界に自慢したい日本のパティシエ&スイーツ」。日本のトップパティスリー東西110店一挙掲載、ということで、めくれどめくれど続く美しいケーキ写真の数々にくらくらと目眩がしそう。もうねー、どのケーキも非常に美しいのですよ。もちろんおいしそうなんだけど、「食べたい」より前に「撮りたい」「実物を見てみたい」と。特集ページの写真はこんな感じです↓

で、写真がすばらしいだけでなくて、テキストもすばらしい。日本(一部パリも)の最先端のケーキ(とパティシエ、ショップも)について60ページを費やしての総力特集。中身も濃くて読み応えバッチリでした。深い知識を持った編集スタッフ&ライターさんが、ものすごく熱意を込めて作ったんだっていうのが読み手に伝わってくる、全力投球の特集でしたよ。
もうねー、読んでる最中幸せで幸せで。家に帰るまで待ちきれなくて、電車の中でも読んでたんだけど、楽しくって顔がにやけて来ちゃうくらい。あの内容で980円は安すぎです。
特集では、ケーキにも、ショップにも、パティシエにもスポットを当てて、どれも充分に魅力を引き出しながら紹介していました。たくさんのページを割いた、最先端のケーキ30種類の紹介も面白かったけど、巻頭のルレ・デセールの東京見物の話もすごく面白かったのでご紹介。
ルレ・デセールというのは、パリに本部を置くプロの菓子職人が属する協会。ルレ・デセールの会員であるということはトップパティシエの証で、例えば名前を挙げれば、ピエール・エルメ、ジャン・ポール・エヴァン、ダロワイヨ、デルレイ、ヴィタメールなどなどの錚々たる面々ばかり。日本人も4人いて、その4人のお店が「イデミスギノ」「エーグルドゥース」「オリジンーヌ・カカオ」「ジャック」と聞けば、ケーキに詳しい方なら「ほほーっ!」と思うはず。
で、そのルレ・デセールのツアーが初めてヨーロッパ以外で開かれることになり、4月の下旬に東京のお菓子屋さんをめぐったらしいんですね。総勢64名のヨーロッパ人パティシエたちが、コックコート姿で地下鉄に乗ったり、銀座のデパ地下を歩き回ったりしたらしいですよ。さぞ目立ったことだろう…(笑)
「和の講習会」もあって、一幸庵の主人に和菓子について説明を受けたり、文明堂の人にカステラの説明を受けたりしていたそうです。
と、そんな感じであまりに濃い特集を笑いが止まらないくらい堪能していたのですが、最後のところでサプライズが待っていました。
「食の世界の美しき仕事人たち」というコーナーで、写真入りで大きく紹介されていた“シチリア料理・菓子研究家 佐藤礼子さん”って……前にスエコさんの誕生日のときに、一緒にクロカンブッシュを作った、あのreiさんではないですか!!!!!
★reiさんのblog「シチリア食文化研究日記」はこちら。
最高にステキな特集に加えて、最後にはお久しぶりな方との遭遇までプレゼントしてくれた料理通信9月号には大感謝。いやはやホントに楽しかった。このあいだのBRUTUSの伊藤若沖特集に続き、雑誌を買って幸せな気分になりました。ああー、やっぱりいいなあ、雑誌って。
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2006年05月27日
ガラスの仮面、完全ノベライズ!?「チョコレートコスモス」恩田陸
今回は恩田陸の長編小説「チョコレートコスモス」をご紹介します。
人気作家の恩田陸、実は私、読むのはこれが初めてです。
子役の頃から演技力に定評があって、今一番注目の若手女優である“東響子”と、大学に入ってから演劇を始め、だれに指導されるわけでもなく天才的な演技を見せる“佐々木飛鳥”。この若い女優二人が主人公の演劇ドラマです。
1人が芸能一家に育ったサラブレッド、もう1人が演技経験はほとんどない天才少女……といえばもうやっぱりだれでも「ガラスの仮面」を思い出さずにはいられないわけで。ガラスの仮面でいうと、響子が姫川亜弓で飛鳥が北島マヤに当たります。漫画「ガラスの仮面」を小説にした……といったら作者に怒られそうですが、ガラスの仮面のノベライズ、といってまずければ、シチュエーションを借りて小説化といえばいいのでしょうか。
マンガと一番違うのは、「どうして飛鳥は天才的な演技ができるのか?」の理由付けがしっかり語られているところ。ガラスの仮面では「だってマヤちゃんは天才だから」という理由ですべての奇跡が突破されていましたが(いや、あれはあれで好きなんだけど)、さすがにこれは小説なので、そこのところの理由付けにたっぷりページが割いてあり、納得させられてしまいます。
けっこう長い小説なんですが、すっごく面白いです。ガラスの仮面が好きな人なら、読み出したら止まらないはず。かくいう私もそのクチで、本をカバンに入れて、買い物に行こうと出かけたところ、本の続きがきになって喫茶店に入り、買い物するのをやめて読みふけったくらい(笑)。ぐいぐい引き込まれて、1日で読み切っちゃいました。うう~、続編が読みたいよ~(いえ、話はちゃんと完結してるんですけども)。
ところで最初に書いたとおり、東響子は芸能一家に育ったサラブレッドなわけですが、本書には従姉妹でやはり若手女優の「宗像葉月」というキャラクターが登場します。この葉月は“最近めきめき力をつけてきた実力派”という設定で、ストーリーに絡んできて面白いんですが、これを読んでいて思わず連想したのが「葉月=寺島しのぶ」。もちろん、「東響子=松たか子」です。でも、飛鳥が誰になるのかは思いつかなかったんだよなあ……。
と、そんなわけで「チョコレートコスモス」、ガラスの仮面が好きだった方には超オススメです。読んでみて&感想教えてくださいまし。
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2005年12月13日
美術モデルのころ
書きたいことがたまっちゃってて、ああ、どうしよう、って感じです(^^;
今日は本の紹介。
漫画家&イラストレーター、長島はちまきさん(長島泉さん)の「美術モデルのころ」。マンガじゃなくて、書籍です。ハードカバーの単行本。
はちまきさんが美術モデルを始め、いろいろあり(ほんとにいろいろある)、上京して再び美術モデルをして…というところまでをつづったお話です。美術モデルをやったことがある人…はそういないと思うけど、絵を描く勉強をしたことある人はきっと共感できるんじゃないかな。あと、演劇やったことあるひとも(小劇団が旅をしながら公演する話も出てくるのです)。
美術モデルってどんな仕事か、考えたこともなかったので「そうなのか!」と知ることも多かったです。面白かったのは、「美術モデルをやってるんだよ」と言ったときの男女の反応の違い。女子はみな「それもありやな」という反応だったらしいんですが、男子が「あえて一切その話題に触れない」「露骨に情けをかけてくれる」「ごめん、もうつきあえない(と去っていく)」の3パターンなのだそうな。ああ、でも、なんか分かるような気がする…私だったら多分、「それもありやな」どころか「すごいね!」って言うだろうなあ。素直にすごいと思うので。で、きっと仕事の話をいろいろ聞くことだろう…(笑)
ものすごく読みやすい語り口な上、イラストがふんだんに入っているので一日かからずに読み終わってしまいました。辛い出来事も出てくるんだけど、なんとなく全体的にほのぼのしていて、こちらもなんともほわーんとした気持ちになって読み終わりました。とても不思議な読後感。
実は、はちまきさんは、私も何度かお仕事をお願いしていた方だったり。前の職場(某マニア系パソコン雑誌編集部)でたくさんイラストを描いてくださってたのです。うちでは「長島泉」名義で描いてくださってました。ホントはここではあまり仕事の話はしないようにしてるんですが、でもこの本は仕事関係なしで知って欲しいなあと思ったので…。あと、多分はちまきさんは仕事の知人に売り込みとかきっとしていないだろうと思うので(そういう方なのです)、私の元同僚さんたちが気づいてくれるといいなあ、と思いつつ紹介してみました。
一応、アフィリエイトとか張ってみる(^_^;
ちなみに、はちまきさんの代表作は、チロといっしょ。
はちまきさんのサイトはコチラ。





