2007年04月06日

映画「さくらん」を観る

先日、映画「さくらん」を観ました。もうホントの桜もシーズン終わりかけだよなあ、と思いつつ、公開終了間際の映画を鑑賞。行きがかり上歌舞伎町の映画館で観たんですが……自由席の映画館なんて、何年ぶりだろ、とビックリ(^^;;

cherry blossom in Tokyo

真っ赤+青、金魚の赤……蜷川美花が最近好んで撮っているモチーフをそのまま動画にしたような映画でした。動く蜷川美花の写真集に、椎名林檎の音を載せたような。そう思えば満足だし、映画と思えば不満だろうなあと。よい点も悪い点も予想通り。実に“期待通り”の“期待を裏切らない”映画でありました。

以下、感想は箇条書きで。

・「下妻物語」も「さくらん」も、土屋アンナは素で演じてるなあと思った(実際にそうなのかどうかは知らないが)。
・そして下妻物語では「はまり役だなあ」と感心し、「さくらん」では「けんかのシーン以外全くリアリティがない」と思った。
・菅野美穂と木村佳乃は女優だなあと思った。二人が出てこなくなると話が中だるみする。
・菅野美穂も木村佳乃も大変色っぽかった。私が男だったらうれしさも100倍以上だったのではと想像。
・でも、監督とは別に演出家をつけるべきだったのではないかとも思った。二人とももっと上手く演じられる人のはず。
・土屋アンナ、滑舌悪すぎ。せりふ聞き取れないシーンが続出なのはどうかと。
・土屋アンナの色気のなさはある意味特筆ものだった。着物をはだけてのけぞっても体操してるようにしか見えない……
・金魚出し過ぎ。門のなかにいるのもやりすぎ。

small flowers

蜷川美花がどんな映像を作りたかったかはものすごく観客に伝わる映画だったけど、やはり監督とは別に演出家をつけるべきだったのではないかと。途中木村佳乃が●●●して●●シーンがあるのですが、失笑がもれてたもんなあ……(苦笑)

-------
映画「さくらん」(WEB)

投稿者 ayano : 23:59 | コメント (2) | トラックバック

2007年02月25日

今さら「チャーリーとチョコレート工場」

タコちゃん花侍さんlazyMikiさんのblogでとっても盛り上がっていた「WONKAチョコバー」の話題。話の内容が分からないのが悔しくて、今さら見ちゃいましたよ「チャーリーとチョコレート工場」(笑)

原作は童話なんだろうなと思ったのですが、それにしては「子ども向け…・?」と首をひねりたくなる感じのブラックぶりが面白かったです。あとは、結構たくさん出てくる言葉遊び(と書いてダジャレと読む)ですかね~。字幕だと分からないことがあったので、できるだけ英語でも聞くようにしながら見ました。

あとはディズニーランドのアトラクションみたいなデザイン&色遣いの美術がなんといっても秀逸!このままアトラクション作ってよ、ディズニーランドじゃなくて大阪のUSJでやったらいいじゃん、などと思いながら見てました。個人的には前半はかなーり面白かったので、後半ちょっと間延びしたかなぁというあたりと、最後のオチが納得いかなかったんですけど、でもまあ、私の映画の感想なんかどうでもいい!とりあえず。

wonka.jpg
※写真はこちらよりお借りしています

で、ここからが話の本題、WONKAチョコ。

この映画の制作にあたっては、Nestle(日本だとネスレ、ネスレジャパンの社長は実は元不二家の社長……というのは余談)が全面的にバックアップしたのだそうです。冒頭に紹介した三人のblogで紹介されている「WONKAチョコ」も、もちろんネスレのチョコレート。

Nestleは世界中に進出しているお菓子メーカーですので、作ってるお菓子もワールドワイド。本編の中でも、日本版のWONKAチョコ(ウォンカ、ってカタカナで書いてある)が新宿らしき街のショップで売られるシーンが出てきて面白いです。

で、WONKAのチョコレートバーについて、めっちゃくちゃ詳しく調べている方を発見したので思わずリンク→「ウォンカバーってどこにあるのさ?」
あの映画でWONKAチョコバーが気になった方は是非チェックしてみてください。

あ、そうそうもう一つ。板チョコは英語で、「chocolate bar」じゃなくて「candy bar」なんですね。アメリカとイギリスで共通なんでしょうか?「米語では飴だけじゃなくてチョコもcandy」という話はどこかで聞いたことがあったけど、自分の口からチョコレートのことを"candy"と言うことはまずなかったのですが、映画1本見たらさすがに覚えました(笑)

●原作が読みたくなった方はコチラ↓

チョコレート工場の秘密 - Charlie and the ChocolateFactory
ロアルド ダール Roald Dahl Quentin Blake クウェンティン ブレイク
講談社インターナショナル (2005/06)
売り上げランキング: 96559

●DVDが見たい!という方はコチラ↓

チャーリーとチョコレート工場
ワーナー・ホーム・ビデオ (2006/10/06)
売り上げランキング: 730


追記:ジョニー・デップ演じるウォンカ氏がTMレボリューションの西川貴教に、ウンパ・ルンパが荒井注に見えたのは私だけでしょうか…(^^;;;;;;;

投稿者 ayano : 23:59 | コメント (7) | トラックバック

2007年02月01日

勧めたいけど勧めたくない映画――「リトル・ミス・サンシャイン」

こことか、こことかを読んでとっても気になった映画「リトル・ミス・サンシャイン」を見てきました。

ヘロイン中毒のおじいちゃん、ゲイで自殺未遂のおじさん、一言もしゃべらない兄、独自の成功理論に取り憑かれてるお父さん、唯一マトモなお母さん……美少女コンテストを目指すオリーブの家族は筋金入りの変人揃い。しかし美少女コンテストで地区予選2位になったオリーブのところに「1位の子が権利を喪失したので繰り上げで地区優勝」との連絡がきたため、家族はおんぼろな黄色いバスにのって、全国大会の会場を目指すことになります。

車の中でも会話ははちゃめちゃ。狭い車内であんなやりとりされたら、絶対参っちゃう、ってくらい。しかも家族を襲うトラブルの数々。果たしてオリーブは無事に全国大会に出場できるのか?というストーリーを書くと「なんだそりゃ!?」って感じなんですけど、でもこの映画、私にはかなりとっても激しくツボでした。

ネタバレになっちゃうけど、特にラストシーン。爆笑しながら涙がポロポロというかつてない体験に、なんとも不思議な気持ちになったのでした。いやぁ、いいもの見たわぁ……

と、ここまで書いてきてナンですが、私としてはこの映画、お勧めしたくないんですよ。普段なら「よかったら是非見て!」と書くところなんですけど。

まず理由の1つは、好き嫌いが結構わかれそうだなあと思うから。R-12指定になってるのもまあ分かるね、ってくらい下ネタもちりばめられてるし。私としてはあちこちに仕掛けてある笑いがかなりツボだったので、非常に面白かったんですけど。

二つめは、あまり先入観持たずにみてほしいから。感動大作ではないので、泣く気でいくときっとスカされます。逆にバカ笑いするつもりで行っても違うと思うし。「ひねりの利いた低予算映画」ですから、あくまでも。

とかいいながら、上にも書いたようになんとも不思議に面白い映画でした。小道具は効いてるし、音楽もツボだったし、あとはなんといっても、ラストシーンのあの“爆笑しながら涙ボロボロ”な感覚はなんといっても初めてだったし。

タコちゃんとこの感想にも書いたんですが、私はゲイのおじさんが一番共感できるかな。あと、おにいちゃんも近所にいたら仲良くしたいタイプ。劇中、お兄ちゃんを妹がなぐさめる(というかはげますというかなんというか…)シーンと、逆に妹にお兄ちゃんが「黙ってハグしろ」と指令を出すシーンがあるんですが、この2つは秀逸でした。

こんなひねくれた推薦でも見てみたくなったら見てみてください。個人的には、この映画が東京で数館しかやらないのは何か間違ってると思うんだけどな。名前は挙げないけど、お金とって上映するような価値もない、しょーもない映画はいっぱいあるのにね。

投稿者 ayano : 01:56 | コメント (6) | トラックバック

2006年11月09日

映画「サンキュー・スモーキング」はシニカル&コミカル

thnk_smoking.jpg

映画「サンキュー・スモーキング」を観てきました。全然話題になってない作品だけど、これ、かな~り面白いです。あまりハリウッド映画好きじゃないんだけど、久しぶりにグッとツボにはまったなあ。

主人公のニックは、タバコ業界のロビイスト。日本以上の嫌煙ムードのアメリカで、テレビの討論番組に出て嫌煙団体の人と闘ったり、ハリウッドの有力者に直談判して映画の中にタバコを吸うシーンを入れてもらったりしています。「タバコは体に悪い」と攻め立てる人たちを相手に、立て板に水(以上)のディベートテクニックで、相手を言い負かし、煙に巻くのがお仕事です。

そう、この映画のテーマは実はタバコじゃなくて“ディベート(討論)”。嘘はつかないが、議論のテクニックで黒を白と言いくるめるテクニックはホントに神業。「タバコが体に悪い」ことを否定するのではないのに、巧みな議論のすりかえで「タバコで人が死ぬ」と言い立ててくる相手を言い負かすのがなんとも痛快・軽快。頭の回転がすこぶる速いニックの会話には、つい笑ってしまいます。アハハ、じゃなくて、ニヤリ、な笑い。こういうのをユーモアっていうんだよなあ。

天才的な話術でタバコバッシングと戦うニックですが、クチは災いの元、になったりもして(劇中、思わぬ罠にはまります)なかなか大変。彼の気のおけない友人が銃器や酒のロビイストだったりするあたりも面白い。酒とタバコと銃、3悪?のロビイストが話し合うシーンはニヤニヤ笑ってしまいました。

この話のもう一つの軸になっているのが、ニックと息子との関係です。

ニックは実はバツイチの子持ち。別れた妻がひきとった息子ジョーイと週末は一緒に過ごします。「情報操作の王」なんて異名をとるニックのことを、神とあがめるジョーイ。ジョーイに、自分で考え、自分で選択することの大切さを説くニックは、すごくいい父親だなあと思いました。そう、自分の頭で考えなくちゃね。この子役さん、すっごく印象に残りました。

そういえば本筋とは全然関係ないのですが、途中出てくる映画業界の実力者が、ものすごく勘違いした日本かぶれだったのが印象的でした。昔深夜番組で山田五郎がやっていた「奇妙な果実」という“海外映画に出てくる勘違いニッポンを紹介する”というコーナーがあったんですが、あのコーナーがまだあったら、絶対紹介されるだろうなあという勘違いっぷり。だって、サムライが玉砂利をほうきで整えていたり(枯山水??)、赤いキンキラの女性用着物をガウンのように男性出演者が羽織っていたりするんですよ???

身の回りでこの映画を観たという人はほとんどいないので寂しいのですが、ホントにとっても面白かったです。タバコの映画ではありますが、別に「タバコを買え」とも「タバコをやめろ」とも言ってこないので、嫌煙家の人も愛煙家の人も楽しめるんじゃないかな。オススメの映画です。

#上の画像、左半分は日本版チラシ、右半分は米国版チラシ。デザイン的にどちらがお好き?

=======================================================================
【お願い】迷惑コメントが多すぎてサーバーに負荷をかけてしまうため、
現在コメント受付を停止しています。コメントを下さる方は、お手数ですが
BBSに書き込んでいただけますか?
よろしくおねがいいたします!(トラックバックは従来通り受けつけています)

投稿者 ayano : 03:07 | トラックバック

2006年11月08日

映画「フラガール」はホロッときます

hura_01.jpg

映画「フラガール」観てきました。いやぁ、面白かった!

関東育ちの人ならきっとご存じ「常磐ハワイアンセンター(今はスパリゾートハワイアンズ)」ができたときの話です。昭和40年の福島県という設定なのですが、なんだかとんでもなく大昔みたい。自分が生まれる10年くらい前の日本はこうだったのかと思うと、うーむ、昭和は遠くなったなあと思います……。

おっと、いきなり話が逸れてしまいました。上にも書いたように、舞台は昭和40年の福島県。閉山を余儀なくされることになった炭鉱会社が、レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」を作ることを提案、地元の娘たちをフラダンサーとして募集します。彼女たちを指導するのは、東京からやってきた、元SKD(松竹歌劇団)のダンサー平山まどか(松雪泰子)。踊りなんて盆踊りしかしたことがない女の子達(蒼井優、南海キャンディーズのしずちゃん他)にフラダンスの指導をすることになるのですが、プライドが高いまどかは「なんでこんなことしなくちゃいけないんだ」という気持ちがどうしても先だってしまいます。しかし反対する親と戦いながらフラダンスに取り組む女の子達の真剣な姿を見ているうちに、まどかの心にも変化が生まれ、彼女自身もまた成長していくのでした。そして常磐ハワイアンセンターがオープン、フラガールたちも初日を迎えることに。そして初舞台は……?というストーリー。

感想は↓に(ネタバレなし)。

若者が特定のテーマに取り組むことで成長していく物語、というストーリーであることは、「ウォーターボーイズ」「シムソンズ」「スイングガールズ」あたりと同じなのですが、多分この映画を特別なものにしているのは、松雪泰子と蒼井優のフラダンスではないかと。

特に蒼井優の踊りは凄かった!平山まどかは実在の人物であり、ストーリーを見る限り主役は松雪泰子なのですが(エンドロールを見ていたら、松雪泰子専属のメイクや衣装担当がついており、明らかに特別扱いだった)、蒼井優がものすごい存在感で、松雪泰子がかすむほど。事実上の主役になってしまっています。蒼井優のダンスを見るためだけでも、1800円は高くないと思う。

hura_02.jpg

あと、良い味出してる岸部一徳、古い母を熱演している富司順子、顔がススで汚れていても格好いい豊川悦司などなど、脇を固めている役者さんも好演しており、映画の世界にすんなり入り込めました。贅沢を言うなら、ハワイアンセンターに反対する“昔ながらの炭坑の町の論理”がもっと丁寧に描かれていると深みが増したのではないかと思うけども。

それにしても、蒼井優はすごいですね。CMやポスターで見ても、ここまで輝いてないんだけど、映画の彼女はほんとにキラッキラしています。彼女の主演した映画を見るのは「花とアリス」とこれが二作目。花とアリスでも共演の鈴木杏をすっかり喰ってしまっていたけど、フラガールでも松雪泰子より主役みたいでした。ガラスの仮面のマヤちゃんじゃないですが、主役以上の存在感。彼女が出演している「ハチミツとクローバー」「虹の女神」も見てみようかなあ……。

クスッと笑うシーンも、じーんとくるシーンもあり、テンポ良くたっぷり楽しめる映画です。なによりフラダンスのシーンが圧巻。今年見た邦画の中では「かもめ食堂」と並んで気に入った映画でした。映画館の広いスクリーンで、もう一回観たいなぁ。オススメです。

#この映画で良い味出しているのが、出演者がしゃべっている福島弁。途中「でですけ」(?)って単語が出てくるんですが……これどういう意味???

=======================================================================
【お願い】迷惑コメントが多すぎてサーバーに負荷をかけてしまうため、
現在コメント受付を停止しています。コメントを下さる方は、お手数ですが
BBSに書き込んでいただけますか?
よろしくおねがいいたします!(トラックバックは従来通り受けつけています)

投稿者 ayano : 02:36 | トラックバック

2006年05月26日

「かもめ食堂」と「バーバー吉野」

あちこちで話題の「かもめ食堂」を観てきました。

小林聡美扮するサチエが、ヘルシンキに開いた「かもめ食堂」という小さくてこざっぱりしたレストランが舞台。メインメニューがおにぎり、という風変わりなかもめ食堂には誰もお客がこず、ようやく来た初のお客さんは日本かぶれの変な青年一人だけ。やがてミドリ(片桐はいり)、マサコ(もたいまさこ)という日本人女性もお店で働くようになって、淡々とした毎日の中でちょっとずつ変化が。そしてかもめ食堂にもだんだんお客が入るように……

ストーリーを紹介するとこんな感じなんですが、ストーリーを追うのではなくて、上演されている間の時間や空気を楽しむ映画です。いろんな人が感想書いてたので、きっと面白いんだろうなとは思っていたけれど、こんなに幸せな気分になれる映画だったとは♪

感想はいろいろあるんですが、長くなるのでいくつかピックアップ。

・小林聡美はやっぱり上手いですよね。小林聡美といえばやはり、大林宣彦監督の「転校生」で男の子と体が入れ替わってしまう女の子の役が未だに忘れられないわけですが、あれが中学生か高校生のときなんだもんなあ…。一見派手さはないけど、きちんと主役らしい存在感があるところがさすが。劇中ちょこちょこしゃべっている、フィン語も上手です(って私、フィン語話せるわけじゃないけど)

・小林聡美にもたいまさこときたら、あとは室井滋が出てきそう…と思いきや、でもやっぱりあの役は片桐はいりだからはまるんだろうな、という気がしました。ナイスキャスティング。

・衣装がじつはすっごく可愛いですので、これから観る方は気にしてみてくださいまし。お店を休みにして女四人で出かけるシーンのお出かけ着とか、もたいまさこの着てるプリント柄の服とか、むっちゃむちゃかわいい。もたいまさこの服はマリメッコじゃないかと思うんだけど、違うのかなあ…

majinxさんがblogで、「かもめ食堂を観た帰りにシナモンロールを……」という話を書いてらして、「なんでシナモンロールなんだろう?」と思ってたんですが、観て納得。映画の中に出てくるシナモンロール、むっちゃくちゃおいしそうでした。客席までシナモンの香りが漂ってきそうだったよ……

・で、シナモンロールよりさらにそそられたのが「おにぎり」。映画の中に出てくるおにぎりが、なんともおいしそうで。三角形のオーソドックスなおにぎりなんだけど、「おにぎりってこんなに可愛かったっけ?」と思ってしまうくらい、実に魅力的なおにぎりでした。フードコーディネーターさん、良い仕事してるなあ…!

以上、とってもよかった「かもめ食堂」。ちなみにプログラムも凝っていて楽しいです。
原作は群ようこ。彼女の著作はもう何年も読んでなかったけど、久しぶりに読んでみようかな。

かもめ食堂
かもめ食堂
posted with amazlet on 06.05.07
群 ようこ
幻冬舎 (2006/01)

さてさて、かもめ食堂がすっかり気に入ってしまったので、家に帰ってDVDを観ることに……
同じ荻上直子監督の第一作、「バーバー吉野」。こちらはもたいまさこ主演です。

バーバー吉野 スペシャル・エディション
ハピネット・ピクチャーズ (2004/10/22)
売り上げランキング: 11,843

舞台は、ごく普通の日本の田舎町。でも、一つだけ変わったことが…男の子たちの頭が、前髪を一直線に切りそろえた妙ちくりんな髪型「吉野刈り」で統一されているのです。それがこの町の伝統。吉野刈りにしてくれるのは、町に一軒しかない床屋「バーバー吉野」で、そこのおかみさんがもたいまさこだったりします。吉野町の男の子は吉野刈りにするのがあたりまえ、大人も子どももそう思っていたけど、ある日東京から茶髪でおしゃれな髪型の男の子が転校してきて……という話。

こちらもやはり淡々とした映画ですが、すごくよかった!これが初監督作品なのかぁ……荻上直子氏、すごいです。同い年の女性ということもあって、妙に親近感が(笑)。

それにしても、フィンランドっていうと「ノキア?F1ドライバー?ラリー?」くらいしか思い浮かばなかったんですが、いいなあ、ヘルシンキ。北欧に俄然興味がわいてしまいました。フィンランドに行けるような仕事ないかなあ。あればやっぱりノキアがらみかな(笑)


=======================================================================
【お願い】迷惑コメントが多すぎてサーバーに負荷をかけてしまうため、
現在コメント受付を停止しています。コメントを下さる方は、お手数ですが
BBSに書き込んでいただけますか?
よろしくおねがいいたします!(トラックバックは従来通り受けつけています)

投稿者 ayano : 23:59 | トラックバック

2006年04月29日

映画「隠された記憶」

hidden_title.jpg

映画「隠された記憶」を観てきました。
渋谷ユーロスペースにて、終了日未定。

美しく知的な妻アンと愛らしい息子ピエロ、仲の良い友人たちに恵まれて、幸せな生活を送っている、テレビ局の人気キャスターのジョルジュ。

ある日、不気味な落書きと共に1本のビデオが送られてきた。ビデオの中身は、隠しカメラで撮影されたジョルジュ一家の日常生活。

ビデオはその後も何度も送られてきて、しかもその内容は徐々によりプライベートな内容になっていく。不安と恐怖におびえ、徐々に家族の中に亀裂が入り、広がっていく。

ジョルジュが思い出したのは、子どもの頃のある出来事。その“無邪気な悪意”が引き起こした現実は?そしてビデオを送ってきた犯人は……?

「隠された記憶」では一切BGMが使われていません。過度な演出もなく、静かに劇は進んでいきます。でも退屈するような内容では全くないです。ミヒャエル・ハネケ監督の映画って初めて観たのですが、怖いです。ホラー映画とは違う恐さ。痛い。でも目を背けられない。

先日観た「クラッシュ」(http://www.crash-movie.jp/)に続き、この映画でも都市に住む豊かな欧米人と貧しい移民、その間にある経済格差や異文化間の衝突が一つのテーマになっています。クラッシュを観たとき、「ずいぶんハリウッド的ではない映画だ」と思ったけれど、ハリウッド的ではないけどものすごくアメリカ的だし、アメリカ人でなければあれは撮れない映画だったんだなと「隠された記憶」を観て気づきました。なぜなら、隠された記憶はものすごくヨーロッパ的映画だから。どちらも今日、“現代社会にある問題点”“都市で生活を送る中で起こりうる恐怖、悲劇”を描いている点で共通していると思います。東京でも同じ事は起こりうる。

この映画のもう一つのテーマは「やましさ(または罪の意識)とは何か?そして我々はそれにどう対処すべきか?」ということ。それは監督から観客へ投げかけられた問いでもあります。見終わったあと、しばらく考え込まずにはいられませんでした。

映画後半、とんでもないシーンがあります。私、思わず声が(悲鳴が)出てしまいました…でも、いわゆる「ただ観客を驚かせたいだけ」じゃなくて、ちゃんと必然性があるので仕方ない。これが例えばアレックスなんかだと、単にショッキングなシーンを挟みたいだけじゃないか、と思ってしまうわけですが…って、これくらいならネタバレにはならないよね。

チラシには「衝撃のラストカット、その真実の瞬間を見逃してはいけない」とあります。1回見て「すっきり謎が解けた!」と思う方はまずいらっしゃらないと思いますが、ラストカットは注意深く見てくださいね。終わった直後はよく私も分からなくて、何度もストーリーを巻き戻して考えて、「うわっ、この監督頭良い……」と唸ってしまいました、ホント。

見終わったあとに「面白かったね」と笑顔になるような映画ではまったくないですが、「自分が今スクリーンで見たものはなんだったのか?」と考え、観客同士できっと話したくなるはずの映画です。ハリウッド映画好きにはオススメしませんが、見るべき価値のある作品だと思います。

第58回カンヌ国際映画祭 監督賞・国際批評家賞・人道賞 受賞
第18回ヨーロッパ映画賞 作品賞・監督賞・主演男優賞・脚本賞・編集賞 受賞
フランス映画祭2006出品作品
公式サイト→Web
公式blog→blog

投稿者 ayano : 05:45 | トラックバック

2006年01月22日

映画「北斎漫画」


flower bud
Originally uploaded by tokyo ayano.
江戸東京博物館で見た「富嶽三十六景」のおかげで、葛飾北斎が私の中でプチブーム。地味に新潮社とんぼの本シリーズの「北斎 漫画と春画」とか読んでみたりして。

で、先日。テレビで映画「北斎漫画」をやっていたので、録画してあったのを深夜一人見てました。眠くなったら寝ようと思って見始めたんですが、いやはや、面白い面白い。あっさり最後まで見ちゃいましたよ~。

緒方拳演じる葛飾北斎と、西田敏行の演じる滝沢馬琴を軸に話が進んでいくんですが、緒方拳&西田敏行、上手すぎ。田中裕子の演技がすばらしい(北斎の娘という設定で、15~70歳までを演じています)。樋口可南子、色っぽすぎ。ちょっと(かなり?)お色気シーンいっぱいだけど面白かったです。いやー“蛸ぬめぬめ”にはびっくり。

で、もう一つ思ったのが「昭和の映画だなー」ということ。平成のご時世では、もうああいうのは撮れないんだろうなあ。
昔から“いかにもなハリウッド映画”があまり得意でなく、一般的にはあまり話題にならない映画ばっかり見てきたんですよね。こういう面白い邦画を見ると「あー、ほかにも面白い映画、観たいなあ。だれかお勧めしてくれないかな」と思うんですが、DVDになっていないという時点でもうギブアップ。うち、ビデオテープを再生できる機械がないんですよね…。
で、北斎を見終わったら朝5時。「このまま寝たら起きるのは昼だなあ」と思ったんですが、朝の雪景色をどうしても撮りたかったらしく(笑)、目覚ましもかけてないのにちゃんと午前中に目が覚めましたよ。上野から秋葉原まで、写真撮りながら(そして雪が凍った道路ですべりそうになりながら)散歩してきました。

He looks so cold 02

2 birds

鳥を褒められたので?気をよくしてまた貼ってみたりして。これも土曜日に雪のなか撮ってたFZ3の写真です。

Snowy scenery
晴れの日の雪写真はまた今度upしまーす。

投稿者 ayano : 21:15 | コメント (7) | トラックバック